「え…?」
何が起きた。
倒れたキースは、あまりにも自然すぎて。
何が起きたのかわからなかった。
ゆらりと起き上がったホセは狂ったようにこちらを見た。
縋るようにしてホセの方に倒れたキースが絶命しているのは分かった。
「美味だ。」
ホセは立ち上がった。
口元に、真紅の血を滴らせ。
「何年ぶりだろうな…嗚呼…」
美味だ。
うっとりとホセはそう言った。
くい、首をかしげてこちらを見て、ホセは笑みを深めた。
「…美味そうだ。」
二人は思った。
喰われる、と。
だって、自分達より彼は上位の生き物だって。
動物の本能で思い知らされた。


