☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


それから、一体何分そうして見つめ合っていたのだろうか。

やっぱり唐突に、鎖が擦れた。

するすると滑り落ちた鎖を追うように、少年はガクンと膝を折った。

「ホセ、なの?」

こくんと頷いたホセに、キースはフゥと息をついた。

肯定は得られた、安心してキースはホセに近寄った。

「馬鹿やめろ近づくな!!」

ウィングが叫ぶようにそう言ったが、キースは止まらなかった。

「ホセ、大丈夫?」

「…」

「こっち来て、ちゃんと治そう?」

「…」

「大丈夫?ホセ?」

「…来ないで。」

ジッとこちらを見つめながら、ホセは呟いた。

「大丈夫、怒ってないよホセ。」

「…」

「いこ?酷いことされたんでしょ?」

アクアは動けなかった。

今までの、ホセとは違っていたと同時に。

記憶の中の兄ともジュエル様とも、あまりにも違っていたから。

野蛮で乱暴で、粗雑で滅茶苦茶。

「キース…さん、駄目です正気じゃない…!」

「大丈夫だよ、ホセは仲間だもん。」

怖くないよ。

キースはそう言う。


「…」

ホセはゆっくりと俯いた。

友好的とは、とても言えないと。

ウィングがそう言いかけた時。


キースはもう死んでいた。