☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


「キセノン。」

「何?」

「こいつらもつかわないのにゃ?」

「そーだよ。欲しい?」

ヤーンはにっと笑った。

「にゃにゃーん。」


笑顔って便利だにゃ。


ヤーンは思った。

表情は意思によって変えられる。

それなのに、それが感情を表す手立てとなる。



気を失った、二人。

「にゃにゃーん。」

ヤーンはにっこりして、フェニックスに語りかけた。

「にゃにゃ。」


初めて見た。

愛するべきヒト。

愛さずにはいられないヒト。

彼と同じ人間は、何故彼を愛さないのだろう?

この気持ちは、鳥でも感じられるだろうに。

この気持ちは、蛇でも感じられるだろうに。

この気持ちは、魚でも感じられるだろうに。

この気持ちは、昆虫にも感じられるだろうに。

不思議でたまらなかった。

彼と意思が交わせる人間が、何故彼を虐げるのか。


ヤーンはにっこり笑った。

「馬鹿だニャア、人間って。」

尻尾は垂れ下がったままだった。