☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


「連れてきたにゃ、キセノン。」

「ああ、どーも。きっちり縛っといてくれるか?」

「分かったにゃ。」

ヤーンは絡み合った毛糸をゆっくりと解いていく。

「うっ…」

「?」

「なに、起きてんじゃん。」

キセノンは大して機嫌を損ねた風もなく、そう言った。

「誰?」

「金髪にゃ。…小さい方の。」

そう言うと、ヤーンは肩を抱いてフェニックスを起こす。

「…う…此処は…?」

「フェニックスくんにゃ?」

「う…ん…」

まだ半覚醒状態らしい。

ぼんやりとこちらを見ている。

それを持続させるため、ヤーンは水溶性の糸をフェニックスの首筋の動脈に溶かし入れる。

脳まで到達させると、慎重にゆっくりと侵略して行って、完全な覚醒を防いだ。

「人形にしていいよ、そいつは要らないから。」

「…でも、ボスが気に入ってるにゃよ。」

「構わねーよ。他にもお気に入りは大量にいるんだから。」

「…分かったにゃ。」

ホセには劣るが美しい少年。

ヤーンはそっと彼を誘った。