空中で突然止まったウィングに、キングは気にかけつつも駆け出した。
5kgあるらしい鎌をぐるんと回す。
「うーりゃっ!!」
思いっきりぶん投げられた大鎌は、激しく回転しながらヤーンへ一直線。
「死神の親玉の力見せてやるぜ!!!」
「黙ってろアニオタ。」
ちゃきーんと効果音がしたが残念ながら罵倒された。
飛んできた鎌はもう凶器を越えた代物だ。
こんなもん振り回してどうすんのと思ったが、ヤーンは深く考えなかった。
バックステップでキングの鎌を避けたヤーンは、そのままバク宙して宙に身体を浮かせる。
「にゃにゃーん。」
毛糸玉を浮かせて、ヤーンは一声鳴いた。
「にゃーーーーー…」
どこからか出てきた巨大な編み棒が、毛糸を受け取りあっと言う間に平らな生地を編み上げた。
「にゃにゃにゃ、さよならにゃ。」
「!!」
その声を最後に、ウィングは意識を失った。


