☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


空中で突然止まったウィングに、キングは気にかけつつも駆け出した。

5kgあるらしい鎌をぐるんと回す。

「うーりゃっ!!」

思いっきりぶん投げられた大鎌は、激しく回転しながらヤーンへ一直線。

「死神の親玉の力見せてやるぜ!!!」

「黙ってろアニオタ。」

ちゃきーんと効果音がしたが残念ながら罵倒された。


飛んできた鎌はもう凶器を越えた代物だ。

こんなもん振り回してどうすんのと思ったが、ヤーンは深く考えなかった。


バックステップでキングの鎌を避けたヤーンは、そのままバク宙して宙に身体を浮かせる。

「にゃにゃーん。」

毛糸玉を浮かせて、ヤーンは一声鳴いた。

「にゃーーーーー…」

どこからか出てきた巨大な編み棒が、毛糸を受け取りあっと言う間に平らな生地を編み上げた。

「にゃにゃにゃ、さよならにゃ。」

「!!」

その声を最後に、ウィングは意識を失った。