☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


その星に着くと、セレンは無駄にボロボロの服で、フェニックスに地図を差し出した。

「…そこに俺の後輩が住んでいる家がある…先に行っててくれ。」

地図というより精巧な図面で、フェニックスはクスッと笑う。

「何でお前は来ねえの?」

「俺はその道は通れない。」

「通れない?」

「ああそうだ。じゃあ…俺は行くから。午後8時以降の外出も駄目なんだ。」

そう言うとセレンはネオンの雑踏に消える。

残されたフェニックス達は肩をすくめて、その後輩の家に向かった。