☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


スイーツでできた城を通り抜け、フェニックス達は通路を走っていた。

「俺は7つ目の城を持ってた。でもだんだん減ってったようだな、今は3人だ。」

「当時は何人いたの?」

「13人だな。13を持ってたのがヤーン。12がキセノン。スレプトラットは3だった。」

「その差は何なの…?」

「スレプトラットが格段に弱かったな。というかあいつの能力が最前線突っ込ませるのに向いていた。」

「能力、ですか?」

「ラットなだけに再生能力に長けていた。心臓抉っても生きてたからな。あと脳の中に色々突っ込んでた。」

「…」

「おそらく治癒系特化だろう。自分に自動回復と強化回復の魔法をかけ、半分不死身の体になった。老化もしないようだ。代謝はやたら良いが。」

アイスは淡々と言った。

「ってことは結構上位の使い手だよね!?どんだけ魔力あるの!?」

「キセノンが魔導士だ。」

「まどーしって何ですか?」

「変質系の魔法だって言われてるんだけど、ほんとのとこはどうだか。対象は人によって違うんだけど、特定の物を魔力に変えられる人のことだよ。」

「…すごいです。」

「その代わり夢術が使えないらしいんだけどね。」

キースは走りながらそう言った。

走ると言ってもスケートボードに乗っているが、速度はほとんど一緒だ。


「なっげー通路ももう直ぐ終わるし。」

キングがフェニックスをチラと見たが、フェニックスは何も言わず俯いた。