スイーツでできた城を通り抜け、フェニックス達は通路を走っていた。
「俺は7つ目の城を持ってた。でもだんだん減ってったようだな、今は3人だ。」
「当時は何人いたの?」
「13人だな。13を持ってたのがヤーン。12がキセノン。スレプトラットは3だった。」
「その差は何なの…?」
「スレプトラットが格段に弱かったな。というかあいつの能力が最前線突っ込ませるのに向いていた。」
「能力、ですか?」
「ラットなだけに再生能力に長けていた。心臓抉っても生きてたからな。あと脳の中に色々突っ込んでた。」
「…」
「おそらく治癒系特化だろう。自分に自動回復と強化回復の魔法をかけ、半分不死身の体になった。老化もしないようだ。代謝はやたら良いが。」
アイスは淡々と言った。
「ってことは結構上位の使い手だよね!?どんだけ魔力あるの!?」
「キセノンが魔導士だ。」
「まどーしって何ですか?」
「変質系の魔法だって言われてるんだけど、ほんとのとこはどうだか。対象は人によって違うんだけど、特定の物を魔力に変えられる人のことだよ。」
「…すごいです。」
「その代わり夢術が使えないらしいんだけどね。」
キースは走りながらそう言った。
走ると言ってもスケートボードに乗っているが、速度はほとんど一緒だ。
「なっげー通路ももう直ぐ終わるし。」
キングがフェニックスをチラと見たが、フェニックスは何も言わず俯いた。


