「よしよし、可哀想に…大丈夫だよ、僕は君の味方だよ。」
「うっ、うっ…」
カウンセラーの癖にとキースはキングを睨みつけた。
スレプトラットは泣いている。
「何で死ねとか酷いことばっかり言うのさ!嫌われるよ!」
「いやもう嫌われてもどうでもいいというか。」
「酷い!!」
キースはキングを糾弾したがある意味最高に図太いキングは揺るがない。
メンタル最強だ。
「それで、どうしたの?君向こうの人でしょう?」
みんな寝ているので、キースがそっと囁きかける。
「もうっ…見てられないんだ…ボク…ホセくんを…」
「ホセ?」
仲間なんじゃないのだろうか?
それとも、ホセが嫌いなの?
「ホセくんは、キセノンに酷いことばっかりされるんだ。」
「…うん。」
「キセノンは…ホセくんを…たくさん痛めつけて、閉じ込めて…ホセくんは、どんどん壊れてっちゃうの…」
「…」
壊れてっちゃうの?
「もう…ホセくん色が分からない…色盲になってる…」
「うそ!」
もともとちょっと強迫性障害はあったけど、色を失った…
「もう、無理だよ…ホセくんはボクなんかにも優しくしてくれたのに…」
どんどん壊れていく。
最初はキセノンも安定剤使ってたりしてたんだけどもう、何の配慮もない。
「ボクの命をあげるから、ホセくんを攫って欲しいんだ。ホセくんはもう殆ど自我が無いけど、きっと君らのことなら覚えてる。」
しょんぼりしたスレプトラットに、それでもキングは冷静に言った。
「お前らのトップはヤーンって奴だろ?そいつに訴えたらいいじゃねーか?」
「…ヤーンがボクと仲良しなわけが無いでしょ。」
彼猫だよ、とスレプトラットが言った。
「ボクらは猫鼠の仲なのさ。」
「聞いたことねーよ。つか良いのかよそれで。」
「実権はキセノンが握ってるしね。」
ヤーンはお飾りってわけ。
スレプトラットはそう言って肩を竦めた。
「ちなみに、甘いもの無い?体が全力で糖分を欲してるんだ。」
「ネズミにやるものはない。」
「プリンあるよ!それで良かったら食べる?」
キングを遮るようにキースがそう言った。


