☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


幼い少女に招かれたのは、明るい城だった。

「…」

少女が、近くに積んであったケーキを1つ手に取ってムシャと食べる。

「君らも食べていいよ。」

それには答えず、結局フェニックスはスレプトに問いかけた。

「ホセは?」

「…ホセくんは」

言いかけたところで、突然猫が…いや、ネコの耳と尻尾を持つ少年が現れた。

「にゃにゃーん、スレプト、ずるいにゃぁよ。僕もお話したいにゃぁ!」

人間っていっぱいいるんにゃね、と嬉しそうにその少年は言った。

「ホセくんならもうすぐ来るにゃ。ホセくんの大事な人がどんな人か会いたくて走ってきたんだにゃ。」

「…」

興味深そうに尾を揺らしながら少年はこちらに近づいて来る。

「…あれ?アクアちゃんはいないにゃ?」

残念そうに、少年は言った。

「会いたかったのに、残念にゃ。」

「おいヤーン!」

背後からかかった声に、ヤーンは振り向いた。

「…!ヤーン…?」

「にゃぁ、きたにゃねホセくん!」

嬉しそうにヤーンがじゃれついた先には、ちょっと照れくさそうにそれを受け止める、ホセが居た。


「…ホセ。」

トロンととろけさせた瞳を、フェニックスはホセに向けた。

「…会いたかったよ…」

帰ろう、ホセ。


ホセはこちらを見て、少し笑って。

口を開いた。