幼い少女に招かれたのは、明るい城だった。
「…」
少女が、近くに積んであったケーキを1つ手に取ってムシャと食べる。
「君らも食べていいよ。」
それには答えず、結局フェニックスはスレプトに問いかけた。
「ホセは?」
「…ホセくんは」
言いかけたところで、突然猫が…いや、ネコの耳と尻尾を持つ少年が現れた。
「にゃにゃーん、スレプト、ずるいにゃぁよ。僕もお話したいにゃぁ!」
人間っていっぱいいるんにゃね、と嬉しそうにその少年は言った。
「ホセくんならもうすぐ来るにゃ。ホセくんの大事な人がどんな人か会いたくて走ってきたんだにゃ。」
「…」
興味深そうに尾を揺らしながら少年はこちらに近づいて来る。
「…あれ?アクアちゃんはいないにゃ?」
残念そうに、少年は言った。
「会いたかったのに、残念にゃ。」
「おいヤーン!」
背後からかかった声に、ヤーンは振り向いた。
「…!ヤーン…?」
「にゃぁ、きたにゃねホセくん!」
嬉しそうにヤーンがじゃれついた先には、ちょっと照れくさそうにそれを受け止める、ホセが居た。
「…ホセ。」
トロンととろけさせた瞳を、フェニックスはホセに向けた。
「…会いたかったよ…」
帰ろう、ホセ。
ホセはこちらを見て、少し笑って。
口を開いた。


