___タンタンタンタン…
___タンタンタンタンタンタン…
リズミカルに押されるボタン。
___カチャッ、カチャッ…
___カチャッカチャッ、カチャッ…
不規則に、更に電圧が上がる。
グッショリ濡れた髪を激しく振り、ホセは呻いた。
「…っ…」
鉄の鞭が背中で激しく跳ねて、息が止まった。
「んー、大分いい感じだな。300万行ってみよっか?」
肉はもう既に溶けている。
それなのに、ホセはゾッとした。
何も、感じない。
電気が流れているのは分かる。
でも、辛くない。
痛くない。
自分が化け物になったことを自覚して、ホセはパラパラ泣いた。
もう、フェニックスには会えない…
「キセノン、キセノン!」
「んんー?」
「向こうからコンタクト!会わせろって!」
「!」
「はぁ?面倒くせーな。無視れそんなもん。」
「ま、待ってください…!向こうって…」
「あの金髪だよ。お前に会いたいってさ。」
「!」
心臓がドキドキとはしゃいで仕方なかった。
会いたい、会いたい。
裏切った自分に会いたいと。
でもせっかく生まれた希望を、ホセは瞬時に押し潰した。
俺は化け物になった。
「会わせて下さい、最後にしますから、お願いします…」
「あのな、駄目に決まって」
「考えがある!もう二度と、誰も会いに来ない手が…」
さよなら、フェニックス、アクア、ウィング、キング、キース。
最後の嘘を、ホセは自身で作り上げていった。


