☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


「…」

暗く沈んだ牢の中、足音が響いていた。

「…」

カツン、カツン。

とある檻の前で足を止め、1人が中にいる少年に問いかけた。

「起きたにゃ?」

シャリ、鎖の擦れる音がして暗闇が動いた。

「君の城を用意したにゃ。ついてくるにゃ、きっと気に入ってくれるにゃよ。」

「城…」

「名づけて完璧の城パーフェクト-キャッスルにゃぁ!」

「…僕に城は似合いません。」

「そうにゃ?」

「プリズンでは…駄目ですか。」

「監獄かにゃ?君らしいにゃぁ!僕も君みたいにゃクールな男の子に生まれたかったにゃ。」

「…にゃにゃ。」

「似合うにゃーっ!!」

大喜びで白猫の少年が後ろに控えていた男の子に言った。

「キセノン、その袖噛み付くにゃよ。いい加減に切るにゃ。」

「俺のポリシーなの。」

「あーにゃーマタタビやりたいにゃー。」

「マタタビ?朝やってたでしょ…」

「にゃにゃにゃぁ!」

マタタビで頭がいっぱいになりつつある少年に変えて、檻の中の少年に男の子が話しかけた。

「…」

「取り敢えず来てよ。」


はい。


手枷と足かせが外れ、パシャンと音がする。

少年が歩くたび、水が揺れる。

「参ります。キセノン様。」


凛とした声でそう言った少年に、キセノンはニタリとした。

「ヤーンはどっか行っててよ。彼は俺が可愛がるから。」

「お人形にしちゃ駄目にゃか?」

「駄目だよ。」

「綺麗なお人形になるにゃよぉ?」

「分かってるよ。」

じきにヤーンの出番も来るよ、そう言ってキセノンは少年を誘った。

「行こう、ホセくん。」