「…」
暗く沈んだ牢の中、足音が響いていた。
「…」
カツン、カツン。
とある檻の前で足を止め、1人が中にいる少年に問いかけた。
「起きたにゃ?」
シャリ、鎖の擦れる音がして暗闇が動いた。
「君の城を用意したにゃ。ついてくるにゃ、きっと気に入ってくれるにゃよ。」
「城…」
「名づけて完璧の城パーフェクト-キャッスルにゃぁ!」
「…僕に城は似合いません。」
「そうにゃ?」
「プリズンでは…駄目ですか。」
「監獄かにゃ?君らしいにゃぁ!僕も君みたいにゃクールな男の子に生まれたかったにゃ。」
「…にゃにゃ。」
「似合うにゃーっ!!」
大喜びで白猫の少年が後ろに控えていた男の子に言った。
「キセノン、その袖噛み付くにゃよ。いい加減に切るにゃ。」
「俺のポリシーなの。」
「あーにゃーマタタビやりたいにゃー。」
「マタタビ?朝やってたでしょ…」
「にゃにゃにゃぁ!」
マタタビで頭がいっぱいになりつつある少年に変えて、檻の中の少年に男の子が話しかけた。
「…」
「取り敢えず来てよ。」
はい。
手枷と足かせが外れ、パシャンと音がする。
少年が歩くたび、水が揺れる。
「参ります。キセノン様。」
凛とした声でそう言った少年に、キセノンはニタリとした。
「ヤーンはどっか行っててよ。彼は俺が可愛がるから。」
「お人形にしちゃ駄目にゃか?」
「駄目だよ。」
「綺麗なお人形になるにゃよぉ?」
「分かってるよ。」
じきにヤーンの出番も来るよ、そう言ってキセノンは少年を誘った。
「行こう、ホセくん。」


