☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


「427。」

部屋に閉じこもっていた427に声をかけて、寝室に入る。

「大丈夫か。」

「!」

ハッとしたように、427は手に持っていた物を隠した。

「何を見ていたんだ?」

「…なにも…」

目をそらして、427はそう言った。

意外に嘘をつくのが下手なのだ。

「427。」

「何も持ってない!」

声が裏返った。

「取り上げないから教えてくれ。」

「…本当?」

「ああ。」

頷いて、謝罪と共に427は写真を差し出してきた。


そして写真を粉々に引きちぎって、そのまま打ち捨てる。

火の中に放り投げ、愕然としている427を張り倒す。


のがいつものパターンだが(なのにこうも従順だ)、今日は違う。

「…」

写っていたのはご主人様と金髪。

ご主人様の方は少し照れて赤くなっている。

どうやらこれを後生大事に持っていたらしい。

「…」

黙って返すと、そのまま427の隣に座る。

「本当は行きたかったんじゃないのか。」

427は首を振った。

「逆に、嬉しかったです。」

「…」

「俺ともう会わなくて済むんだ、ご主人様。」

「…」

寝るぞ、そう宣言して427をベッドに押し倒す。

「その前にやることするからな。」

「!」

いつものように、吸血を行わせる。

427は苦しそうに、涙を流す。

「…」


体を預けて無防備に泣く427を、そっと抱きしめる。

「アイスさん…」

苦しそうに、こちらを見上げてくる。

「好きだ、ホセ。」

大丈夫、嫌いじゃない。

何度伝えても、427は泣く。

伝えないわけにはいかないから、何度でも伝え続ける。

「好きだ、ホセ。」

名前をそっと呼んでやると、嬉しそうに泣いている。

色々重なっていたのか、427はいつまでも泣き続けた。