「よかったの、船長。」
「うっせーなキース。良いもんは良いんだよ!」
アイスの家を出てすぐ、雪道を歩きながらキースが言った。
二人が住むのは雪山にぽつんと建った建物らしい。
辺りは深く雪に覆われている。
「だって、絶対に連れて帰るって息巻いてたじゃない。」
不思議そうにキースが言った。
「なあキース?」
「ん?」
「あいつとアイス、何年一緒に居たと思う?」
「えっ…しらない…けど…」
「6年だよ。」
「6年!?」
「そ。あいつは今15だから人生のほぼ半分。」
「だって、アイスって地獄の看守じゃ…つまりホセって捕まってたの!?」
「正確には服役してた、だな。」
「…」
地獄に6年。
それじゃあ精神の1つや2つ壊れてしまう。
「…そんな…!」
「つまるところ、あいつといっちばん長くいたのがあの看守ってこと。」
「え!?ホセってあの研究所にいたんじゃ…」
「あそこにいたのは6歳の時から。家族とも3年しか一緒に居なかったし。」
家族と3年、地獄に6年、つまり研究所に3年。
3+3+6は…
「あれ?待ってあと3年」
「ほら、行くぞキース。」
キングはそう言って、キースを誘った。


