☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


「よかったの、船長。」

「うっせーなキース。良いもんは良いんだよ!」

アイスの家を出てすぐ、雪道を歩きながらキースが言った。

二人が住むのは雪山にぽつんと建った建物らしい。

辺りは深く雪に覆われている。

「だって、絶対に連れて帰るって息巻いてたじゃない。」

不思議そうにキースが言った。

「なあキース?」

「ん?」

「あいつとアイス、何年一緒に居たと思う?」

「えっ…しらない…けど…」

「6年だよ。」

「6年!?」

「そ。あいつは今15だから人生のほぼ半分。」

「だって、アイスって地獄の看守じゃ…つまりホセって捕まってたの!?」

「正確には服役してた、だな。」

「…」

地獄に6年。

それじゃあ精神の1つや2つ壊れてしまう。

「…そんな…!」

「つまるところ、あいつといっちばん長くいたのがあの看守ってこと。」

「え!?ホセってあの研究所にいたんじゃ…」

「あそこにいたのは6歳の時から。家族とも3年しか一緒に居なかったし。」

家族と3年、地獄に6年、つまり研究所に3年。

3+3+6は…

「あれ?待ってあと3年」

「ほら、行くぞキース。」

キングはそう言って、キースを誘った。