☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


「!!?」

ビク、と震えてアイスの後ろに隠れたホセを、フェニックスは睨むように見つめた。

「な、ん、で…」

アイスに小さな声で囁いて、ポロポロ泣きだしてしまった。

「…ふふ…まあ、入れ。427、客人用の椅子を三脚。それとさっきの料理運んで来い。」

「!」

コクコク激しく頷いて何故かエプロン姿のホセはいなくなった。

「あの髪…」

「染めさせた。可愛いだろう?」

自慢げにアイスが言った。

「初めは魔法でロングにさせていたが、切ってやった。似合うと思って。」

こちらを振り返って、アイスが愉しげに言った。

「あの白と…銀と水色はいないのか?」

「シルンは死んだよ。」

「…へえ、そうか。」

427はさぞかし悲しんだだろうな、歩き出しながらアイスはそう言った。

「大変だったんだよ、その427君が死んでさ。」

「死んだ?」

少し興味を持ったようだった。

「ああ、何でアクア知ってるか知らねーけどさ、そのアクアちゃんで生き返らせたの。」

「…酔狂なことをするな、427は死ぬ気で嫌がっただろう。」

「ちょっと記憶修正かけたんだよ、あいつには刺激が強すぎるから。」

「…」

ふらり、アイスはこちらを振り返った。

「帰れ。」

「は!?」

「帰れ。」

「お前…!呼んでおいてその」

「お前らは。」

振り返ったアイスはそれこそ氷のようで、その眼差しで射抜かれキースは怯んだ。

「427を理解していると思っていた。」

帰れ、そう言ったアイスにフェニックスは笑顔で返した。

「ホセの口から幸せだって聞けたらな。」

アイスは目を細めた。

「そうか。」

浅い、嘲笑を浮かべてそう言った。