「!!?」
ビク、と震えてアイスの後ろに隠れたホセを、フェニックスは睨むように見つめた。
「な、ん、で…」
アイスに小さな声で囁いて、ポロポロ泣きだしてしまった。
「…ふふ…まあ、入れ。427、客人用の椅子を三脚。それとさっきの料理運んで来い。」
「!」
コクコク激しく頷いて何故かエプロン姿のホセはいなくなった。
「あの髪…」
「染めさせた。可愛いだろう?」
自慢げにアイスが言った。
「初めは魔法でロングにさせていたが、切ってやった。似合うと思って。」
こちらを振り返って、アイスが愉しげに言った。
「あの白と…銀と水色はいないのか?」
「シルンは死んだよ。」
「…へえ、そうか。」
427はさぞかし悲しんだだろうな、歩き出しながらアイスはそう言った。
「大変だったんだよ、その427君が死んでさ。」
「死んだ?」
少し興味を持ったようだった。
「ああ、何でアクア知ってるか知らねーけどさ、そのアクアちゃんで生き返らせたの。」
「…酔狂なことをするな、427は死ぬ気で嫌がっただろう。」
「ちょっと記憶修正かけたんだよ、あいつには刺激が強すぎるから。」
「…」
ふらり、アイスはこちらを振り返った。
「帰れ。」
「は!?」
「帰れ。」
「お前…!呼んでおいてその」
「お前らは。」
振り返ったアイスはそれこそ氷のようで、その眼差しで射抜かれキースは怯んだ。
「427を理解していると思っていた。」
帰れ、そう言ったアイスにフェニックスは笑顔で返した。
「ホセの口から幸せだって聞けたらな。」
アイスは目を細めた。
「そうか。」
浅い、嘲笑を浮かべてそう言った。


