それから数日、まめまめしく手入れしていた主人を失った船は、光まで失ったかのようだった。
全体に薄っすらと埃が被っている。
窓はもはやもう使えないだろう。
残された動物たちもちっとも懐かず、キングとフェニックスを手こずらせた。
「こいつらさ、殺しちゃ駄目なのかよ。」
頬を激しく叩きのめされ、キングが呻いてそう言った。
「なんだって、ユニって呼んでたかこのユニコーン?」
「そうだよ。良いわけないだろ、こいつらがホセを探してくれるんだから。」
ペガサスの翼を洗いながらフェニックスはそう言った。
「なあペガ、ちゃんと広げてくれって、頼むから…」
しかしペガサスはつれなかった。
「キース、そっちはど」
「うわぁぁぁぁっっっ!!!」
「キース!?」
キースはライオンに襲われていた。
「はぁっ、はぁ、はぁっ…」
「とんだハードワークだフザケンナぁぁぁぁ!!」
「うう…ホセってすごいね…」
「…ああ…」
ペガサスとユニコーンは忠誠を捧げたものの居場所を決して忘れないという。
この二匹はホセがDOLLだった頃から連れていたもので、聞けばミニチュア化して持ち込んでいたらしい。
二匹はホセに絶対の忠誠を誓っているため、居場所は分かるはずなのだが…
「教えてくれねーし…」
3人は揃って溜息をついた。


