「…うっ、う、うぅ…」
「…」
久しぶりの吸血が、よほどショックだったらしい。
眠りについても427はずっと泣いていて、あまりにも危ういので優しく抱きしめてやった。
すると子猫のように頬を摺り寄せる。
「…」
中身が、成長しなさすぎだ。
15にもなってこんな事をしているのかと結構ショックだが、その分ギャップ萌えがくる。
俺は比喩冗談なしで一生24の身体だが、427はそんな事はないだろうに。
それを427は知っているのかいないのか、俺の老けなささになんの疑問も抱かない。
あのお転婆な妹二人に弟二人。
残念ながら妹一人は狂い死に、弟二人はすでに死が近い。
…自慢じゃないが、おそらく研究所のあの生意気なNとやらを除けば俺が一番全てを把握している。
家族については何も考える事はないが、427が妹の船に居ると知ってからは少し家族に興味を持った。
今では知らなきゃよかったと後悔している。
俺はやっぱり天涯孤独が似合う。
427をそっと抱きしめながら、こいつが3人目の弟じゃなくて良かったと、心からそう思った。


