☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


427の、他人を分類する基準は大まかに言って3つある。

全くの他人、信頼の置ける“看守”、そしてプリンセスリストの人間。

二番目は正直言って、俺しかいないだろう。

そしてプリンセスリストの人間は、おそらく大量にいる。

そのプリンセスリストとは、427が守らなければならないと思っている、いわば物語のお姫様。

自分の願い如何を問わず、そのお姫様は強制的に幸せにされる。

そのリストに入る事だけは避けなければならない。

こいつに痛みを晒したり、守ってくれなんて言ったら即ゲームオーバー。


逆に、信頼する看守になればたいていの事はやって大丈夫だ。

こいつの自傷行為の目的は自罰であって自虐ではない。

だから代わりに罰してくれる人には、心を許すのだ。

駄目な事をしたら勝手に罰してくれるのだから、自分で罰さなくていいと気づかせる。

その後、ゆっくりと俺の価値観をこいつに植え付けていく。


そして、野に放つ。


そうすれば完全に普通の人間として暮らせるようになる。

線を越えてしまったら酷いことになるが、427の能力ならめったにそんなことにはならない。



だがこの説明書に、俺は書き足さなければならない。

こいつの種族故の扱い方を。