☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


投げていたナイフをアクアの膝元に無造作に放り(元々一本置いてあった。増やす予定だったのだろうか)ステージを飛び降りた。

「なあ、なんか食ったら?飲まず食わずなんだろ?」

「本気にしたのか。そんなわけないだろ。」

セレンは空のバケツを…正確にはほんの少しだけ水が残ったバケツを手に取った。

「ちゃんと水を飲んでいた。」


「…ふぅん。」

じゃあその真っ青な顔はどうしたんだ。

ちゃんと補充はしているのだろうか、ちゃんと1日ごとに変えているのだろうか。

そもそもこの水は綺麗なのだろうか?

それに、食べ物は?


「…」

聞きたい事も言いたい事もたくさんあったが、フェニックスは飲み込んだ。

正直に答えてくれるとは思わなかったから。

それに、セレンがいるところもどんなところか聞いておきたかったが、それも無理だろう。


はなからセレンに食事を与える気が無かったのか。

勧めたがセレンが言う事を聞かなかったから、仕方なく水だけでもと渡したか。

こんなに遅いとは思わず、半日分くらいしか水を与えていなかったのか。


フェニックスにはわからなかった。


「…4体1、ね。」

セレンは呟いて銃を取り出した。

「余裕だな。」

不敵にそう言って、セレンは俯いた。