投げていたナイフをアクアの膝元に無造作に放り(元々一本置いてあった。増やす予定だったのだろうか)ステージを飛び降りた。
「なあ、なんか食ったら?飲まず食わずなんだろ?」
「本気にしたのか。そんなわけないだろ。」
セレンは空のバケツを…正確にはほんの少しだけ水が残ったバケツを手に取った。
「ちゃんと水を飲んでいた。」
「…ふぅん。」
じゃあその真っ青な顔はどうしたんだ。
ちゃんと補充はしているのだろうか、ちゃんと1日ごとに変えているのだろうか。
そもそもこの水は綺麗なのだろうか?
それに、食べ物は?
「…」
聞きたい事も言いたい事もたくさんあったが、フェニックスは飲み込んだ。
正直に答えてくれるとは思わなかったから。
それに、セレンがいるところもどんなところか聞いておきたかったが、それも無理だろう。
はなからセレンに食事を与える気が無かったのか。
勧めたがセレンが言う事を聞かなかったから、仕方なく水だけでもと渡したか。
こんなに遅いとは思わず、半日分くらいしか水を与えていなかったのか。
フェニックスにはわからなかった。
「…4体1、ね。」
セレンは呟いて銃を取り出した。
「余裕だな。」
不敵にそう言って、セレンは俯いた。


