☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「…いえ、すみません全然話が見えないんですが…とりあえずL君の鼻は大丈夫なんですか?」

「ああ。ヒビが入っただけ…おっと。」

「殺す。」

「乱暴やめよう?その綺麗な顔で凄むな台無し。」

「どーこが綺麗なですか!お前の美的感覚狂いまくってますね墓場に穴掘って死ね。」

「暴言やめなさーい。」

ニコニコしながらアイスは言った。

「大体、褒めてるんだぜ?素直に照れろよ。」

「L君の顔を踏みつける奴に言われたって嬉しくありません。」

「あいつは俺の囚人だからな。」

「俺に殺されたいようですね。いいでしょう嬲(なぶ)り殺してやる。」

「キレたキレた。」

楽しそうにアイスは言ったが、ゼロは真顔で拳を握り締めている。

「L君を馬鹿にするな…!!」

「…ったく。」

アイスは軽く笑ってゼロに背を向けた。

「…自分は何されたって黙ってるクセに。」

「?何か言いましたか?」

唇を噛んで、呟いたアイスの声はゼロには聞こえない。

「…なんでもない。」

「?」

ゼロはキョトンとして首を傾げた。

「…」

疲れ切ったような表情に、アイスは目を細めた。

「…お前は、427が好きなのか。」

「ええ、そうですけど…?」

「…あいつのためなら、なんでもするか?」

「ええ、します。」

L君には、返しきれない恩がありますから。


微笑んだゼロを、アイスは無表情に見つめた。


お前を、俺の腕の中に閉じ込めたい。

誰のものにも…427にすら渡したくない…

そうしたらお前を守れるのに。

そうしたら、お前を幸せにしてやれるのに…


「427を奪い合う。」

「え…?」

「戦争していてもきりがない。決闘を行う、勝った者が427の…ホセの所有権を持つ。」

そういうことになった。


と、無表情にアイスは言った。