「427、あはは!久しぶりだなぁっ?」
「閻魔様!!!?」
突然腕が投げつけられて、ホセはひっくりかえりながら叫んでまた土下座した。
「んーホント可愛いなーあ?俺の4、2、7ちゃん。」
「…閻魔…いいな、ホセに触るなよ。絶対に、ホセに」
「わーったって兄さん。」
閻魔と呼ばれたのは大体ホセと同じくらいの少年で、黒い髪にツノは金、頭を挟み込むように塒(とぐろ)を巻いていた。
「…羊?」
「わーっ!!ウィング黙れ!!!!」
長いものにバンバン巻かれようとするホセは一生懸命強い権力にウィングを靡(なび)かせようと努力した。
「閻魔様閻魔様ごめんなさいごめんなさい…」
「んー可愛い可愛い。早く戻って来いよ?ふふ…可愛い可愛い俺の427。」
「…」
魔王は黙ってホセを抱きしめる閻魔を睨んでいた。
「ところでお前は何故にあの男の兄なんだ。」
「先に生まれたからだ。」
「…」
ウィングの問いに、ぶっきらぼうに答えてから魔王は深い溜息をつく。
「私の代は問題児だらけでな。…全く、困ったものだ…魔王は五千年交代で最も力の強い男子が継ぐのがしきたりなのだ。閻魔は三男、あ、ちなみにレビ…所長も私の弟だ。」
いいながら魔王は閻魔を睨み続ける。
「最高魔族と呼ばれる我らの一族は力の強いものほど年をとるのが遅いのだ。私はかれこれ数千年生きてるが未だに5歳から成長しない…
なあ、ずるいと思わないか?閻魔はあんなイケメンなんだぞ?ほらホセと並んでもまるで親友じゃないか。クズのくせに。」
「新たな嫌われキャラ出現なりー。」
「可愛い可愛い可愛い427…ふふ。」
「我が弟ながら心の底から死んで欲しい。」
「こんなにーちゃん嫌だ。」
「あ、ちなみに私は親しき者からサタちゃんと呼ばれてる。いいぞ呼んでも。」
「多分馬鹿にされてるよお前。」
色々突っ込みたくなるサタちゃん(いいのかこれ)のあだ名に、ウィングはあはははと笑った。
「実名はサトリだ。」
「思ってたのと違う!!!?」
ウィングはビックリした!


