「あああああ!!!お兄ちゃんの腕がぁぁぁぁ!!!」
「なんだ、俺はまた馬鹿みたいに説明しなきゃいけないのか?ああそうか、なあウィングお前がやれ。」
「投げた!!知的キャラの座を投げた!!」
「頑張れよ。ちょっとカッコよく自己陶酔っぽく言えばまあ若干それらしく…」
「やめろ自己陶酔っぽくとか言うな!お前のキャラがブレブレどころか破綻しかけてる!!」
「いいだろ別にもう。これから死ぬのにキャラ保ってどうすんだ。」
「お前は絶対死なねーよ、馬鹿!!」
ホセは殴られた。
「お前…抵抗できないのをいいことに…足はついてるんだぜ残念だったなフフフフフ。」
「こえーよ!!無表情復活してんじゃねー!!ぐぶぅっ!」
思いっきり顔面をブーツで踏まれながらウィングは悲鳴を上げた。
「はだ!!はだはじゃべて!!!ギャーッッ!!!」
「鬼畜なお兄ちゃんもかっこいい!」
「…この兄妹の末路が見えた気がするよ…私…」
クラウンが空いた真面目キャラの座を奪った瞬間だった。
「クラウン、俺の席を取るな。俺の軸足を弾き飛ばすな。」
「狡いお兄ちゃんもかっこいい!!」
「アクア…」
クラウンは幼いアクアの盲信と盲従を憂いたのだった。
「さて本格的にクラウンに乗っ取られないうちにクールに行こう。クラウンお前愛剣は。」
「宝刀支配剣だよ?」
「わあ可愛い。持ってるか。」
「…あのね、ホセ。」
私たち捕まってるんだよ?
クラウンはゆっくりホセは背後に移動しながら言った。
両手にはしっかり枷が嵌められている。
アクアとウィングは自由だが、ホセの両腕は無い。
そして部屋は狭く。
窓すらない。
「武器があるわけないでしょ?」
「最もだ。さてクラウン。俺はザックリ切られた腕が何で切られたかバッチリ見ている。」
「うん?」
「あの剣は、クラウン。」
お前の剣に、瓜二つだった。


