「おいっ、ウィング!ウィング、ウィング起きろウィング!!」
「…ん…?」
目の前に突然現れたイケメンにウィングはビックリした。
「うぉっ天使様!!?」
「お前はどうしたんだ頭打ったか目玉潰すぞこのクソガキ!!」
天使の割に口が悪いので目をこすってしっかり見ると、どうやらホセのようだった。
「なんでここにいるんだアホ!!」
「一言ごとに罵倒すんのやめろ!」
「うるさいクズ!!」
「お前クールキャラどこいった!!」
「黙れゴミ!!!」
「無口キャラ消え失せたな!!!?」
初期設定が美形しか残っていないが、そこでウィングは気がついた。
はい褒めて!
…うん…ありがと。
「お前っ…!その腕!!」
「…ああ、これ…ちょっと、な…」
ホセの両腕はザックリと切断されていた。
二の腕の所で、ぶつりと綺麗に切れている。
骨と筋肉が丸見えで、出来すぎた標本のような。
そうまるで気味の悪い冗談のような両腕。
「…“斬られた”んだ。」
ポツリ、とホセは呟いた。
最高神家に代々伝わる宝剣で。
「この腕と俺の時間を、切られた。」


