☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「おいっ、ウィング!ウィング、ウィング起きろウィング!!」

「…ん…?」

目の前に突然現れたイケメンにウィングはビックリした。

「うぉっ天使様!!?」

「お前はどうしたんだ頭打ったか目玉潰すぞこのクソガキ!!」

天使の割に口が悪いので目をこすってしっかり見ると、どうやらホセのようだった。

「なんでここにいるんだアホ!!」

「一言ごとに罵倒すんのやめろ!」

「うるさいクズ!!」

「お前クールキャラどこいった!!」

「黙れゴミ!!!」

「無口キャラ消え失せたな!!!?」

初期設定が美形しか残っていないが、そこでウィングは気がついた。

はい褒めて!

…うん…ありがと。

「お前っ…!その腕!!」

「…ああ、これ…ちょっと、な…」

ホセの両腕はザックリと切断されていた。

二の腕の所で、ぶつりと綺麗に切れている。

骨と筋肉が丸見えで、出来すぎた標本のような。

そうまるで気味の悪い冗談のような両腕。

「…“斬られた”んだ。」

ポツリ、とホセは呟いた。


最高神家に代々伝わる宝剣で。


「この腕と俺の時間を、切られた。」