三方向から斬りかかられ、あえなくゼロの皮膚は激しくショートを繰り返す。
バチバチと神経に火の粉が舞って、頭の中にもその火は引火し目の前が真っ白に染められる。
「う、ぐっ…!!」
身体中が痛い、痛くて仕方ない。
「ウィングさん!早く逃げて!!」
「できるんならやってるよ!!ギャァッ!?」
「ウィングさ」
ウウ、といいながらゆっくり頭が落ちていく。
脳の機能がゆっくりと落ちていく。
電源が、
落ちるように。
「…える…君…」
目の前に、バラバラと砂嵐が舞う。
「…」
自分は機械なんだと、ゼロは思った。
機械には、奇跡は起こせない。
それは精密で優秀なコンピュータであればあるほど。
“バグ”も“ミス”も“誤動作”も起きないように作られたこの完全な体だからこそ。
「…Lジ、くジジnジ、ジ、…」
生きることも死ぬことも許されない苦しみに、いつか終止符が打たれるの?
「…ジ、ジ、ジジジジ…ヂ、ギヂヂヂヂヂザ、ザザ…」
バチバチと火花が散る。
体が異常に発熱する。
熱い…
熱い…
熱い…
熱い熱い熱い!!!


