☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「あーあ。まーた逃げちゃったよアイスくーん。」

僕はにぃと笑みながらそう呟いた。

「あいつを俺は実の弟のように可愛がってるんだけどねー。親の心子知らずだねぇ。」

酷薄な瞳、冷酷な表情。

スラリと背は高く、姿形も美しい。

残酷で残虐で無慈悲な男。


「帰って来いよー!アイス!!」

美しい少年に魅せられて、まるで狂ったように彼は優しくなった。

「何言ってるんだ?憎々しいと思ってるクセに?アイスだって優しくもないだろう、唯普通に病んだだけ。」

「黙ってろジャック。クク…427は綺麗な子供だ、奴は魔性の少年だから…」

「気に入ってるのか?あいつを?」

僕はジャックに言われてデスクの片隅に置かれた写真を見た。

白髪の看守と、赤髪の少年が写っている。

「利用価値があるからね。」


最高のコンピュータ。

最強の兵器。

そして最後の玩具。


「ふふふふ…あははは!!」

僕のものにしてあげる。

427。


僕に隷属させてやる。

僕だけに。

僕だけしか見えないくらいに。

隷従しろ、ジュエル!!


「あははは、あはは、あははは!!」

「イカれてんな。」


ジャックは笑った。

「まあ…千年以上こんなとこいたら。」

いくら閻魔といえど狂っちまうのは仕方ねえか。


たった十五歳の少年に、こんなに執着するくらいには。


「あははは!!」

純粋な、透明な427。

汚してやるよ、お前の全てを。

未来も過去も絶望に染め上げて。

手を差し伸べてやろう。


それがお前の望みなら。


「楽しみだなあ?427!!」

使い潰してやる。

お前は一体、何日もつかな?

427。

美しい囚人。