「やあゼロさんゼロさんに直接あいらぶゆうを伝えに来たよ。はぁと。」
「…あ、ハイ。」
ゼロが振り返ると、そこには超近距離にドアップで絶世の美男子が花を持って立っていた。
「え、L君?あの、何か辛いことがありましたか?何かその…君の精神状態に異常をきたす何かが…」
「いいえ特には。十年ほど俺の正体を知らず探し求めてついに先日ようやく和解した幼い少女との感動劇くらいしか。」
「なるほどそうですか確信犯。」
「ちなみにゼロさん、確信犯というのは元は自分の行いが正しいと信じて行う犯罪のことですよ。」
「…ごめんなさい。」
素直に非を認めゼロは謝罪した。
「いいえ謝るのは君の方でしょう、なぜここに!!」
「実はゼロさんは実は物凄く実は自虐的なので実は俺が頼んだこと以上のことを実はしているのではないかと実は思っているのです。」
「実は実は言い過ぎでしょうL君。しかもそれはどういう意味」
「例えばですが。」
とある美少女の居場所を“探して欲しい”というお願いに対して。
危険を冒して“連れ出して来てくれた”とか。
「…」
「で逃しちゃって責任取ってちょっと死んでみよっかなーなんて思ってたりして。」
「思ってません、勝手な行動は謝罪しますし反省します。ですが私は」
「ゼロさんごはん食べた。」
「食べてませんが、君大丈夫ですか?脈絡がなさす」
「じゃあ食べようほら見て鹿肉。」
「あ、ハイどうも…」
軽く味付けがされた鹿肉(生)を貰って、ゼロはそのままかぶりつく。
ムシャムシャとわずか数秒で平らげてしまうあたり、相当空腹だったらしい。
ホセは無表情のまま骨を受け取りバリバリ噛み砕くとゴクッと飲み込み唇を舐めた。
「美味しかったです、ありがとうございますL君。」
ニコ、としてゼロは哀しげに言った。
「すみませんでした、L君。」
「…」
ホセは無表情のまま、俯いて首を振った。


