☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「ウィン、グ。」

「んん〜?」

今度はペガサスの翼を撫でながら、ウィングは答えた。

「アクアに、会う。」

独り言のように言ったホセに、ニヤッとしながらウィングは頷いた。

「いいぜ。」


立ち上がって最後に鬣(たてがみ)を撫でてやると、ペガは嬉しそうに嘶(いなな)く。

ユニはともかく、ペガは結構ウィングに対し好意的だ。

「じゃあな、コルピックラーニン。」

子ウサギに手を振り、ホセも立ち上がる。

「…なにその名前…つかよく覚えてんな。」

「覚えてるさ、当然だろう。あれがコルピックラーニン、あっちがカルカッタジスキル、隣がケトーニャコムッチック、その次が」

「わーったわーった今度聞くからちょい黙れ。」

ウィングは言って、ホセをクイと引っ張った。

「行くぞ。」

二人は歩き出す。


無駄になげーよあの足。

スマートに歩きやがって。


内心毒吐きながらウィングは歩く。

早足になるのは癪なので、大股で。

「待って、ウィング、速い…」

遂に走り出しながらホセが言った。

ウィングは振り返って足を止める。

「…なんか、怒って…」

「怒ってねーよ。お前の足がなげーのが悪い。」

ウィングはそう言って、ゆっくり歩き出した。

ホセは黙ってついて来た。