☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

目の前には暗く細い通路。

肩は恐らく入らないと踏んで、ガチャガチャ言わせながら左腕を外す。

それを口に咥えて、ずりずり体を引きずりながらその排気口に体を押し込んだ。


「…此処ですね。」

上手くファンを外しながら、近くのパイプにくくり付けた合金のロープをくい、と引く。

解けないのを確認して、それに体を預けて空いた穴から下に降り、空中で外した腕を取り付ける。

「…はぁ。」

地面スレスレで止まり、囚われていた少女を誘った。


「クラウンさん、私です。来て下さい…此処から出ましょう。」

「…」


クラウンの目の前に現れたのは、グレーかかった髪の疲れ切ったような青年。

ホセの勤める研究所の先輩であり世話係であるゼロ=ブライドだった。