「悪かったな、アクア。偉そうなことばっか言ってさ。」
熱があるのに暴れまわってさらに高熱を出した馬鹿の頭を叩きながらウィングが言った。
「?」
「とりあえずお前が嫌そうだったから止めといた。どうする?殺しとく?」
「サイテー。」
せっかく良いことしたのに水泡に帰しましたね。
アクアは言ってムッとした。
「今の流れでですか?」
「んーとね。まあクラウンちゃん探す必要あるなと思ってるとこだよ。つかこいつ拘束しといていい?」
「…なんで私に聞くんですか。」
「なんとなく。じゃあ縛っとく…必要ねーか。死にかけてるわ。」
ウィングは言って、ニカッと笑った。
「そんな暗い顔すんなよアクア。こいつだってお前が嫌いなわけじゃねーんだから。」
「…ウィング、私…」
「素直じゃないだけだって。知ってるだろ?こいつ馬鹿だから。」
「…」
ウィングは言って肩を竦めた。
やっぱり体重は軽すぎる。
軽く担いで、ウィングは振り返り困ったように笑った。
「起きたらぶん殴ろうな、アクア!」
アクアは一瞬キョトンとして、そのあと最高の笑顔で笑った。
「はい!」


