☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



色々起きて疲れすぎて、その晩アクアは泥のように眠った。


「…ジュエル様…」


元気だろうか、確か天界に勝手に人を送るのは重罪の筈。

逃げているのだろうか、自分も追われるのだろうか。

そもそもジュエル様は何故こんなことを?

…邪魔、だったのかな。


幾重にも不安と疑問が重なり、アクアは眠りながら涙を流した。

一緒に飛ばされた同じ奴隷のローズもいるかと思ったが、此処では独り。


「…私…寂しい…」


懐かしい、ジュエル様の香り。

綺麗な宝石のような瞳。

真珠のように美しい肌。

頼りになって逞しかった表情。

優しく頭を撫でてくれる手。

いつも私を守ってくれた背中。


全てがアクアの記憶にあって、最後の笑顔すら鮮明に活きていた。

「…何処…ジュエル様…」


ポロポロと泣きながら、アクアは深い深い眠りに堕ちた。