それは、ウィングとキースがこのDeath-planetに来たばかりの頃だった。
二人の前に、カラフルな少年達が現れた。
「こんにちは。僕はミルクぎゅ。…こっちはテンズ。」
白い髪の少年が言った。
白い目に、白い髪、白い肌、白いロングTシャツ、白い靴、白い唇。
そこだけ色素を失ったような容姿に、頰のそばかすだけが茶色い。
「じゅー!!」
カラフルなレインボーの髪の少年がそれに応えた。
一房ずつ明るい髪の色が違って、頭部からは曲がったストローのような触角が飛び出し揺れている。
背中にはミツバチのような羽もついていて、絶えず耳障りな音を立てて摘まみ上げられたようにしてテンズを浮かせていた。
「僕はティーっちゃ!」
抹茶色の髪、茶色の目。
左眼を中心に抹茶色と白色の鱗が巻いている。
「君らは名を上げると思うっちゃ。だからその前に会いに来たって訳っちゃ!」
テンズは二歳くらいに見えるが、他二人は五歳くらいに見えた。
「君らは名を上げないことでこそ真価を発揮するんだぎゅに。僕らと組まないかぎゅ?」
「相当の報酬を用意するっちゃ、手もすぐ切れるっちゃ。」
「じゅじゅー!!」
ウィングは氷のような瞳で三人を射抜いて、目をそらした。
「そんな上手い話あってたまるかよ。どっかいけチビ。」
「ウィング。言い過ぎだよ、もう。」
キースは嗜めるように言った。
「信用できないならボスに会わせるっちゃ。」
「そのボスが誰か聞かせろよ。」
冷たく笑ったウィングに、ミルクが頷いた。
「暴き屋って呼ばれてるぎゅにゅー。」
「…そう。」
分かったよ、ウィングはそう言って、口角を釣り上げた。
「手ぇー組んでやるよ、バーカ。」
輝いた瞳は、波紋の広がった水面のようだった。
歪んだマジックミラーのようだった。


