___かた、カタカタ…
___ガンっ…
___チリン、チリン…
「ん…っ…」
いくつかの音でクラウンは目を覚ました。
箱のような物に入れられ、運ばれているらしい。
四肢は拘束され、ボールをかまされて声が出なかった。
「ん、んん!!」
カタカタ、音がする。
「目ぇ覚ましたっちゃな。どうするっちゃちゃ?テンズ。」
「じゅー!」
「…ふざけるようなら吹っ飛ばすギュギュ…おい立ち止まるなティー!急ぐギュ二!!」
「うるさいっちゃ!!」
ドタドタ暴れる声が聞こえる。
「やっとついたっちゃ!!」
「じゅじゅーー!!」
と同時にクラウンは放り投げられる、強い衝撃の後、僅かに静寂。
「クク、歓迎しよう…手荒な送迎許してくれよ。」
「んんっ!!」
「御、娘、様?」
こちらを蔑むような眼差し、信じられないほど冷たい。
ああやっぱり生きてたんだ。
自分でももういっそ冷静にクラウンは涙を流した。
「んん…」
私の大好きな人も大切な人も次々死んでいくのに。
何故なの、貴方と私だけがずっとこのまま。
まるで時の流れを堰き止めてしまったように。
変わりたい関係はずっと変えられない。
「外せ。」
三人の子供のような妖精が走ってクラウンの猿轡を外す。
クラウンは、縛られた手足を動かして、胎児のように丸まった。
「もう…自由にして…」
誰でもないたった一人の女の子になること。
私はそれしか望まないのに、こんなにもそれが難しい。


