☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



___かた、カタカタ…

___ガンっ…

___チリン、チリン…


「ん…っ…」

いくつかの音でクラウンは目を覚ました。

箱のような物に入れられ、運ばれているらしい。

四肢は拘束され、ボールをかまされて声が出なかった。

「ん、んん!!」

カタカタ、音がする。

「目ぇ覚ましたっちゃな。どうするっちゃちゃ?テンズ。」

「じゅー!」

「…ふざけるようなら吹っ飛ばすギュギュ…おい立ち止まるなティー!急ぐギュ二!!」

「うるさいっちゃ!!」

ドタドタ暴れる声が聞こえる。

「やっとついたっちゃ!!」

「じゅじゅーー!!」


と同時にクラウンは放り投げられる、強い衝撃の後、僅かに静寂。

「クク、歓迎しよう…手荒な送迎許してくれよ。」

「んんっ!!」

「御、娘、様?」

こちらを蔑むような眼差し、信じられないほど冷たい。


ああやっぱり生きてたんだ。


自分でももういっそ冷静にクラウンは涙を流した。

「んん…」


私の大好きな人も大切な人も次々死んでいくのに。

何故なの、貴方と私だけがずっとこのまま。

まるで時の流れを堰き止めてしまったように。

変わりたい関係はずっと変えられない。


「外せ。」

三人の子供のような妖精が走ってクラウンの猿轡を外す。

クラウンは、縛られた手足を動かして、胎児のように丸まった。

「もう…自由にして…」


誰でもないたった一人の女の子になること。

私はそれしか望まないのに、こんなにもそれが難しい。