☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「…ああそう。」

特に何も思わず、ウィングは頷いた。

「どうも。さてもう一個だけ質問なんだけどさ。」

「…」

「俺の指示に100%従ってもらう。いい?」

「ああ。」

ホセは頷いた。

「…だから、アクアを下ろせ。」

妹想いのにいちゃんだこと、ウィングは無表情のまま指を鳴らしてアクアを解放した。


「お前は、基本的に自分の部屋から出るな。軟禁状態を保つ。外部との接触も禁止。食事は俺が運ぶ。」

「仕事は?」

「鍛錬と健康管理は怠るな。頼んだ時に俺の目の前でやれ。下手に動かれても困る。」

「…俺のこと、そんなに信用できないのか。」

少し落ち込んだように、ホセは呟いた。

ウィングはそれに聞こえないフリをして呟く。


「警戒しすぎなんてモノはねーよ…ましてお前が相手なら…」


今度こそは逃さない。

軟禁でも監禁でもいい。

この船に繫ぎ止める。

縫い止める。


「ついてこい。」

クルリと体を反転させて、ウィングは背中越しにそう言った。