「…ああそう。」
特に何も思わず、ウィングは頷いた。
「どうも。さてもう一個だけ質問なんだけどさ。」
「…」
「俺の指示に100%従ってもらう。いい?」
「ああ。」
ホセは頷いた。
「…だから、アクアを下ろせ。」
妹想いのにいちゃんだこと、ウィングは無表情のまま指を鳴らしてアクアを解放した。
「お前は、基本的に自分の部屋から出るな。軟禁状態を保つ。外部との接触も禁止。食事は俺が運ぶ。」
「仕事は?」
「鍛錬と健康管理は怠るな。頼んだ時に俺の目の前でやれ。下手に動かれても困る。」
「…俺のこと、そんなに信用できないのか。」
少し落ち込んだように、ホセは呟いた。
ウィングはそれに聞こえないフリをして呟く。
「警戒しすぎなんてモノはねーよ…ましてお前が相手なら…」
今度こそは逃さない。
軟禁でも監禁でもいい。
この船に繫ぎ止める。
縫い止める。
「ついてこい。」
クルリと体を反転させて、ウィングは背中越しにそう言った。


