強風の中揺れる炎は、まるでホセ自身の心を表しているかのようだった。
ウィングは風を足元で吹き荒れさせ、その風圧で身体を浮かしている。
遥か頭上で空中を走るように移動する。
ホセも氷柱を立ち上げてはその上を走り回り、しかし暴風によってままならない。
ギラギラ輝く瞳に魅了され、足を止めればまるで彼の一部のように踊る鎖に肉を抉られる。
「ウィン、グ…」
腹部を撃つしかない、確実に止められる。
ホセは呻いて暴風の中ウィングに銃口を向けた。
外す訳にはいかない、間違っても心臓を撃つわけにいかない。
手が震える。
視界が歪む。
息が上がる。
酸素が足りない。
苦しい。
苦しい…
震える銃口に右手を添えて、ホセは百発百中の引き金を引いた。


