-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-


唯一人を欲して
強者が争いました。

一人の悪魔は
彼を利用するために。

一人の少年は
彼に地位を与えるために。

一人の青年は
彼を閉じ込めるために。

最後の青年は
彼を守るという使命を果たすため。


そして結末は
たった一人を除いては
決して予測できないものでした。

それはやっぱり
たった一人が望んだものとは
ほんの少しだけ違いました。


お前はあいつに似ているよ。


そして秘密を抱えた冷たく残酷な青年は
ただ泣く青年に囁きました。

-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-


五章 存在価値