「ホセの馬鹿っ!変態っ!露出狂っ!!」
「酷いことを言うな、男の裸なんて見慣れてるだろうに。」
「慣れてないよ?!っていうかどういう意味?!」
「…さぁ。」
微妙な間が怖い。
無表情に戻ったホセは、自然な動作で体を拭いていた。
落としたパンツを身につけると、そのまま髪を拭く。
水も滴るなんとやらとは言ったものだが、真っ白い肌に刻まれた黒い茨と紅い薔薇が酷く映えて、そこに加わる水が妖艶だった。
クラウンは目を背けつつもどうしても目が行ってしまい、それを意識してかたまに視線を泳がせるのがまた憎い。
「…もう、いいんじゃないかな?」
「そうだな。」
案外素直にホセは頷き、白い翼がプリントされた黒い中着をとって身につけ、コートを羽織る。
「さて、戻るかデザートタイムか、どっちがいい。」
「えっ…」
「どっち。」
「も、戻ろ…?」
「ああ。」
ホセは頷いて、座っていたクラウンを立ち上がらせた。
「行こうか。」
やけに洗練された動作で、ホセはそう言ってクラウンに手を差し出した。


