☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-




「…うう…」


『クラウン、ほーら!』

『もうキング…やだ行かないで…!』

『あははっ、捕まえてみろよ!クラウン!』

『待って待ってお願い!!!』

『あはは、あははっ…


「っあ!!」

びっしょりと濡れたベッド、酷い寝汗だ。

「…もう。」

キングは死んだのに。


いつか来るって分かってた。

いつか近いうちに来るって分かってた。


「…キング。」

独りだった、ずっと偽善と欺瞞で繕われた世界を私から殺してくれた。

死神。

その死で、私は救われた。


何が怖いか、貴方にはわかるでしょう?

私が忘れること、忘れてしまうこと。

どうやったって私は覚えていられない。

ホセほど早くないにしても、私の記憶は過ごした時間の三分の一も持たない。

きっと六年後に貴方はもういない。

「…キング…っ…」

慰めてくれる貴方はもういないと分かっていても、私は影を追ってしまう。


生まれた頃からずっと背負ったこの重い十字架は、事あるたびに私を苛む。

どれだけ長く背負っても、決して馴染まない重い重い十字架。

気がつかないほどゆっくりと、早くから背負わされた消えない十字架。

私は戦う、逃げて逃げて逃げ切れないと知ったから。

でも怖い、それはやっぱり罪なの?


「ホセ…」

助けて、助けてホセ。

貴方しかいない、貴方しか私の味方はいないの。

ホセ、ホセ…


ベッドから滑るように降りて、ヒタヒタと道なりに歩いていく。


たとえ自由じゃないとしても。

もがいてみせる。

その結果として囚われたとしたら

やっぱり後悔するだろうけど。


「ホセ…」

「?」


宇宙は綺麗で、あまりにも綺麗で。

妬ましい、永遠に輝き続ける星が。

回る星が。

彼らは忘れることなんてないだろう。


上って上って消えてしまえばいい。

宇宙という逃げ場には手が届かないと思えば、私だってこの宿命を受け入れられるかもしれないのに。


届くかもしれないと。

叶いもしない夢を見る。