「…」
山の中腹に空いた洞窟は、草木がその存在を覆い隠してくれる。
そして、中心の魔導石が魔法の痕跡を覆い隠す。
「…」
[L君、無理は駄目ですからね。お身体をお大事に。またお会いしましょう。]
「…ゼロさん。」
砂に書かれた文字をじっと見て、ホセは微笑んだ。
「…」
___悪魔。
「…」
ああ、と無意識に声が漏れた。
悪魔、悪魔、悪魔。
悪魔、悪魔、悪魔、悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔悪魔アクマ。
仲間ヲ殺シタクセニ。
懺悔モセズノウノウト。
魔界デ沢山ノ人ニ迷惑かけたクセニ。
償エ。
償エ。
償エ!!!
「…」
もう少し待って、あと少し。
そうしたら償う。
お前の言う通り。
お前の言う通り。
「…」
宇宙に輝く星に意思があったとしたら。
彼らは何を思うのだろう。
永遠と輝く自分に
永遠に回る自分に
気が狂うのではないのだろうか?
「…馬鹿馬鹿し。」
俺と同じだ。
生まれた瞬間に罪を叩きつけられたらその十字架はいつか自分の一部になる。
どれだけ重かろうが苦しかろうが償いが習慣になる。
惰性の贖罪。
時折響く自責の声すらBGMと化す。
辛くない。
もう、慣れた。
?のたっか良ばれすうど
いいてった狂
けだいなかしるすうそ
「…」
たまに追加される重りに、それすらもう慣れてしまった。
「…」
宇宙が落ちればいいのに。
そしたら俺も飛んだ気になれるから。
でもそんな夢みたいなこと。
ホセは星を見上げて、両手を繋いで足を抱える。
「…クラウン。」
まるで鎖に囚われたような、そんな気がした。


