☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-




「オリオンっ!!」

「はい。」

「何してんの!!」

「…ご飯を食べていますごめんなさい。」

「謝らなくていいって。ってかそれ人間の食べるもんじゃないだろうが!!駄目!こっち!!」

「う…ごめんなさい。」

ガリガリムグムグ食べていたお皿を取り上げられて、オリオンは無表情に謝った。

「口開けてみ?ああほら怪我してるだろ。どしてこんなことするの?」

「…お腹空いて死にそうで…ごめんなさい。」

「あ、また謝った。」

「ご、ごめんなさい…」

「オリオン。」

「…ごめん、なさい…」

食べかけのお皿を回収して、オリオンは謝った。

「オリオン、どうしてこんなことするの?痛くないの?」

「…お腹、空いてただけです。」

「じゃあこれ食べな、俺は抜くから。」

「…」

ゼウスに出すつもりだった朝食を無理矢理押し付けられて、オリオンは俯いた。

「…ごめんなさい。」

「オリオン、本当に謝り癖ついちゃうからさ。下手に謝るなって。」

「ごめんなさ」

「オリオン。」

諭されて、オリオンは項垂れたようだった。

「いい?」

「…ごめんなさい。」

ゼウスは、深く深く溜息を吐いた。


「あのね、俺本当に危ないと思う。お前もうギリギリなの。そのままだと完全に限界超えちゃうよ?」

「…も、ほっといて、下さい。」

「駄目。」

ふいと後ろを向いたオリオンに、ゼウスは手袋越しに華奢な手首を掴む。

「オリオン、こっち向いて俺見て。俺の目を見て。」

「…離して下さい。」

「こっち見たら離す。」

「…」

う、と詰まってオリオンは動かなかった。

「…オリオン、明日までに俺の目見れるようになっとけよ。」

「…俺が、目合わせたら、ご主人様、汚れちゃう、の。汚くなって、死んじゃう、の。ごめん、なさい。」

「ううん、違う。ならない。大丈夫、不安がんなくていい。」

無表情に、呻くように言ったオリオンにゼウスはそう言った。

「試さなきゃ分かんないだろ。」

「離し、て下さ、い。」

「…ん。明日な、明日までに練習な?」

「…」

「返事は?」

「はい。」

「ん。」

よしよし、頭に手を伸ばすと、オリオンは足早に駆け出した。