☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



再びベッドに横になって、クラウンは辺りを見渡した。

「…」

洞窟の中には幾つかの松明が灯されて、仄かに明るい。

この洞窟は多分ホセが掘ったものだろう。

まだ新しい。


___カチっ

「?」

スタスタと誰かが歩いてくる音がする。

「クラウン。」

「あ、ホセ…ごめんね、迷惑かけて。」

「いいや。」

ホセは相変わらず綺麗な顔をしてる。

「随分久しぶりだね。」

「ああ…」

ホセは溜息を吐くようにそう頷いた。

「ここ、ホセが作ったの?」

「そうだ。」

やっぱりか。

この超人。

「…これ、渡しておく。」

ホセが投げてよこしたのは真っ白の石のような物体。

手の平大の大きさのそれを弄んでいると、ホセは吐きだすように言った。

「遺骨だ。」

「!」

「集めるだけ集めたが、これが一番大きかった。指先の骨が数本と、頭蓋骨が一欠片、あとは腐りきってもうほとんど粉になってた。」

それは肋骨の内の一本だ、ホセはそう言ってベッドに腰かけた。

「…分かった。ありがとう。」


ホセは一体どんな気持ちでこの骨を拾っていったんだろう。

冷静に、冷徹に淡々と拾っていったのだろうか?

それとも、苦しみながら自分を責めながら?


どちらも容易に想像できて、クラウンは俯いた。

「そういえば、あの街は…?」

「ボロボロだったな。安心しろ、大丈夫だ後処理はしたから。」

「…ゴメン。」

「体を休めろ。」

ホセはそう言った。

「ボロボロなんだから。」

その声にクラウンは起き上がって、大丈夫って言おうとホセの方を向いた。

「大じょ…ホセ!?」

「まだ起きるな。」

ホセはそう言ったが、コートの下の体が酷すぎて耳に入らなかった。

「そ、それそうしたの…?」

巻かれた包帯をゆっくり取っていっているようだったが、もの凄く痛そうだった。

皮膚は赤く焼け爛れ、あちこちに切り傷と打撲痕が色濃く残って、まだ癒えたとは言い切れないロープの跡が身体中に走っている。

「…別に。」

「別にじゃないよ、どうしてこんな風に!」

「お前は、お前のことだけ考えろ。」

ホセはそう言って、後ろを向いた。

背中の傷も、痛々しかった。