☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「さてさて。」

キングは白衣を脱ぎ去る、死の冷気が立ち込める。

相手もそれとほぼ同時に飛び上がった。


「絶対支配。」

ガチャン、とキングの体は半拘束を受ける。

あたりにさざめく死の気配。

死は闇となり地を這い、敵も味方もなく襲いかかる。


「夜露。」

「逆三角形…」

無理矢理に重力によって捻じ曲げられた死の冷気は、空中に霧散する。

重力を操り、惑星を支配する。

「私は負けない。」

負けるわけには行かない。


死と死がぶつかる戦場には、まさに地獄絵図が広がっていた。

草木は枯れて、空は赤い血を流す。


無理矢理だ、何もかもが暴力的。

相手は疲れを見せない、明らかに前とは違う。

命懸けの攻防は、互角の強さ。

いや、僅かに押されてくる…


剣を酷使する両腕は、ちぎれそうなほど痛い。

目眩がする、何度も視界が暗転しかける。

精神はただでさえ不安定なのに、憎み続けた力で破壊を繰り返す内、だんだんと意識が薄れていく。


もう疲れた。

酷使した体が痛い。

飛んできた冷気を防ぎきれず、左足を失って倒れる。

身体中が痛い。

ついキングが支配から外れた。

幾つもの冷気がナイフとなって体を刺す。

「っ…クラウン!!」

両腕で頭を庇って転がる、そんな防御意味はないと知っていても。


___はははははっ!!!!


あいつの叫びがこだまする、あの悪魔の笑い声。

時間がゆっくりと止まりだす。


あれ?

これって走馬灯?


フラッシュバックする、今まで生きてきた時間が。

巻き戻される…


___もう嫌

___お願い助けて…


聞き慣れた悲鳴と共に目を開いてみれば、視界が赤く染まった。