☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



ガン、と激しく頭を打ちのめされたような気がした。

グワングワンと視界が揺れた。

「っなんて…!」

「あの金髪二人組だよ。いなくなったの。」



その事実を告げられたのは、今から数分遡った時だ。

「ホセ〜もうすぐ朝だぞー!」

「ん…むぐう…」

「おっはよー。つかアクア寝てる間に話したいことあるんだ。」

「…ん…ちょっと待ってあと10時間。」

「起きろー。」

揺さぶられて起こされてしまったので、ホセは欠伸を噛み殺し起き上がる。

「何?」

「アクアは言うなっていうけど、俺は有耶無耶にしたくねーからさ。」

「?」

ホセは首を傾げた。

アクアは平和にスヤスヤ眠っている。

「金髪二人組のことなんだけどさ。」

「金髪…ああ、船長と副船長か?」

「その二人がさ。」

いなくなったんだ。

「っなんて…!」

「あの金髪二人組だよ。いなくなったの。」


「まさか捕まったんじゃ!」

「そうだよ、捕まってた。」

「ド派手な男装女とかいたか!?」

「いたけど。」

「逃げたのか!?」

「じゃあなんでここに居ると思ってんの。」

なぜか興奮している。

「ああ…頭痛い…」

「大丈夫か?」

「クッソ、大丈夫じゃねーよ。明後日9:00に起きるからほっといてくれるか。」

「え、朝に起きんの珍しい…つかどっちにしろ寝すぎだよ。ボケ。」

「いいんだ!!もういいから!いいから起こせよ分かったな!」

「ああ!?」

ウィングは不満げに言ったが問題ない。

結果的に、彼と黒髪ホセの会話はこれが最後なのだから。