☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「お兄ちゃん…?」

「アクアだったか?どうした?…ああ、腹でも減ったか?…いや眠いのか?」

「両方です。」

あはは、言いながら悪かったと謝ってホセはアクアとウィングを誘った。


部屋の扉を開けて広がったのは廃墟のような、それでいて清潔そうな廊下。

「此処は使われなくなった病院なんだ。」

ホセはそう言った。

「俺の部屋は院長室。怪我人の治療も入院も宿泊もできるから重宝してる。」

「怪我って…回復力凄いんだろ?」

「常人よりは。俺は特別なんだ、普通は骨折で全治2ヶ月が2、3日かな。」

「おばけは出でこないんですか?」

「でねーな。」

至って面白そうにホセは言った。

「あ…いや手術室とかに出るらしいぜ。男の子の霊…助けて、助けてって徘徊してるんだって…ククク…」

面白そうにホセは言って、アクアを覗き込んだ。

「怖いか?」

「一緒に寝て下さい。」

「あははは。」

ホセはクツクツ笑って、そっとアクアの頭に手を置いた。

「お前に手を出したら赤髪が煩いだろ?」

グシャっと頭を撫でられて、アクアはポッと赤くなった。