☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「実は、また同志が囚われている屋敷を見つけました。」

「解放しろって言ってみたか?」

「でも知らぬ存ぜぬと…」

「成る程?」

ホセは微笑んで、手の甲を差し出した。

「でも俺が助けなくても良いだろう?お前は強い…ククク…」

「お願いです、主様…お願い…」

「じゃあ、代金貰おうかな?」

「!」

ビク、と一瞬クォーツが怯む。

「良いだろ?お前の親友を助けてやるんだ…ついでに最近おろそかになってた職務も不問にしてやるぞ?」

「な、んでそれを…?」

「俺に隠し事なんてできるわけないだろう?ふふ…クォーツ。お前は賢い男だ。」

期待している。

ホセは舌舐めずりと共に立ち上がった。

「立て?」

「…っ。」

「ほら…クォーツ。」

意を決したように立ち上がったクォーツは、ギュッと目を閉じその時を待った。

ククク、ホセは笑って金色の瞳を輝かせた。


「うぐぅっ!」

ガブリ、とホセは首筋にその犬歯を食い込ませ。

痛みに、クォーツは悲鳴を上げて倒れかかる。

それを許さずホセはわざと音を立てて血を啜った。

クォーツの抵抗を物ともせず、ホセは最後にペロリとひと舐めしてがくりと膝を折ったクォーツを抱きとめる。

「代償は確かに受け取った。」

さっきまで座っていたソファにクォーツを寝かせると、ホセはそう言ってまたコートを取った。

『キリ!』

『は。』

『手当て。』

『了解いたしました。』

「じゃあ、また出かけてくるから。」

また霧のように、ホセは消えた。