☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-



「!!」

そこへ、黒髪金目の幼い男の子がかけてきた。

男の子は跪くと深く俯いた。

『申し上げます、我が主様。敵襲ですどうか助太刀を。』

『鬼族か。』

『はい、百人ほど。』

『直ぐに行く。』

『ありがとうございます!』

涙を流して男の子は何度も何度も頷いた。

『キリ!』

『はっ!主様!』

ホセの現れたのは、二十代くらいになる青年でそちらも深々と跪く。

『ジャスの手当てを。終わったら飢えてる奴を連れてこい。ご馳走だと言えばついてくる。』

『はっ!…でも、お一人で相手をなさるのですか?』

『却って足手まといだ。寄ったら死ぬと言っておけ。』

『はっ、了解いたしました!親愛なる我が主様…』

ちゅ、と青年はホセの靴の甲にキスをして、慌てたように男の子もそれに倣う。

ホセはそれをクツクツ笑いながら受けて、愛おしげに二人を見下ろす。

『行け。』

ホセがフッと人差し指を振ると、深々と頭をさげると青年は男の子を連れて消えた。


「…今のって…?」

「悪いが予定ができた。俺は出かけてくるからここで待っていろ。
ここから出たら即死ぬと警告しておく。誰か来たらジュエルに待たされていると言え。」

クルリとホセは二人に背を向け、コートを取るとそのまま溶けるように消えていった。