部屋に入れば、美しい宇宙の中巨大なアーチの中に魔法陣が広がっていた。
台座の上に据え付けられた古代文字の刻まれたアーチ。
ベールのようなその魔法陣は、ゆっくりと波打つ。
そもそも魔法陣は大きさと移動する距離に比例して、難易度が増す。
この難易度とは消費魔力と魔法の成功率のことだ。
よって魔界まで移動する、20メートルはあろうかという楕円のアーチ。
その魔法の難易度は、いくら補助になる古代文字が刻まれているとは言っても恐ろしいものだろう。
到底ウィングでは魔力だけでも及ばない。
「ここから来たのか、アクア?」
「いいえ…私は天界から来ましたから…でもここには来たことあります。本当に…圧倒されますね。」
「ああ…行こう。」
ぐい、アクアの手を掴んでそっと引っ張りウィングはそのベールへと足を踏み入れた。
「ククク…」
バチバチと、耳元で激しく電流が走る。
す、と倒れたアクアを感じたが、ウィングはどうにもできず真っ暗な視界に引きずり込まれた。


