☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


「やあ。ケイ久しぶり。」

「ああ。」

黒装束に細身の黒ベルト、そこに手錠と鎖と剣と銃二丁。

右目の潰れた赤褐色の瞳だけが覗いている。

入り口に立っていた男は、ぶっきらぼうにこちらを見た。

「友達?」

「ロスのな。」

「吸血鬼?」

ケイは溜息と一緒にミューズに言った。

「いいや、違う。」

「じゃあなんの用だよ。」

「ロスに会いたい。」

「自殺?」

ケイは面倒そうに言った。

「やめてよマジで。ビルだの何だのあるだろ?」

「自殺じゃねーよ。」

ミューズは呆れたように言った。

「はいはい。」

「…つか、あれ?ビスは?」

「徴兵。」

「ああ…」

ケイは無表情にそう言った。

「行けば?死ぬけど。」

背後の大きな門を指差して、ケイは言った。

「…」

無表情に。