やめて、お願い。
涙目で男物のパンツとTシャツを着ている少女に心のなかで訴えたが、彼女がそれを聞き入れるわけがない。
お願い、なんでもするから。
明るい橙の髪が揺れて、見開かれた金色の目が揺れた。
「あはっ!ボクその顔大好き!キミが男だったら良かったのにナ!あはっ!」
やめて。
「ほら、見てみてよアクアちゃんウィングくん!!愚かだってお前らをずぅっと笑ってたんだよ!」
違う、違う。
違うのに…
「こいつはクラウン!一年か二年くらい前、話題になったでしょ?
失われた御娘様、クラウン!最恐の暴君の支配者の血を引く女!!
穢れた種族が地に堕ちたんだよ!あはっあはははっ!!」
ねえ、復讐したいでしょ?
悪魔のように、彼女はそう言った。
「貴すぎで穢れた種族!あはははっ!」
どうして私はこんな種族に生まれたの?
「お前らを嗤い続けたこいつを!!」
殺したいでしょ?
ジャストミートは、カラカラ笑った。
あははは、叫びながら笑う彼女に、キングは唇を噛んだ。
左右の二人は画面に釘付け。
やっぱり妬ましいと思った。
「…ごめん。」
背後でシクシクと泣く、金髪の美少女。
クラウン。
俺の大切な、妹。
たった一人の、妹。
また、泣かせてしまった。
なあホセ。
お前はどうやって大切な人を守ったの?


