「…おはよう、アクアちゃん。」
「この薄汚い豚小屋は何処ですか?拘束具に金をかけるからこーいうことになるんですよ、藁がないのがかえってビックリですね。」
「…」
「で、キング。ここは何処ですか?」
全力すぎる攻めに、キングは少し引いた。
「わ、悪い。」
「私はここが何処か聞いているんですよ?理解できませんか、お前馬鹿ですか?」
「…」
すっごく泣きたくなってきたが、7つ以上年下のガキに泣かされる訳にいかないだろう。
キングは涙目でこらえた。
「ウィングは起きないんですか?こんな状態で一体いつまで寝てるんですか?」
いやお前ついさっきまで寝てただろ。
「繰り返しますが、ここは何処ですか?」
「暴き屋の本拠地だよ!あはっ!」
不思議なところから声がするので上を見てみると、そこにはモニターがあった。
明るいオレンジの髪をした、少年がどアップで写っている。
真っ赤なテンガロンハットに、真っ黒のリボンを巻いて、首紐の先には髑髏のペンダント。
チェーンのペンダントもしているらしいが、先のところは見えない。
「ボクは男装趣味があるんだよ!」
「いやそんな明るい声で言われても困る…」
「キャッスル組が全滅したらしいねっ!だからよくばんなつったのにあの馬鹿。ボクの言うこときかないからこういうことになるんだよ!」
「全滅…?」
いや全滅ってどういうことだ、キングは思った。
スレプトラットはまあ死んでてもおかしくないけど。
残りの二人は?
「スレプトは結構気に入ってたのにナ!残念だよ!あはっ!」
絶対残念って思ってない。
「そうだ、いいこと教えてあげる!そこの男の子揺らせば起きるよ!ボクの好みだなっ!」
「最後の情報いらねぇ…」
「そんなこと言わないでよ!あはっ!そうだ、ボクはジャストミートって呼ばれてるんだ!あはっ!」
「…?」
「君らも呼んでくれていいよ!そこの男の子にはジャスって呼んでほしいなっ!あはっ!」
「…」
「ねえ、ボクいいものあるんだ、見せてあげるよ!!」
「いや結構だ…」
カメラが切り変わり、彼(彼女)が外れる。
「!?」
ガタ、キングが立ち上がろうとして揺れたせいで、ウィングが目を覚ました。


