☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-




そして恐れていたその事態は、1週間を少し過ぎた頃に起きた。

「なあキング、ホセしらねぇ?」

「ホセ?いっつもお前に貼っついてるだろ。」

「それがいねーの。ちょっとめー離した隙にさ。」

「さぁな。俺は知らない。」

「了解、サンキュ。」

フェニックスはホセを呼びながらいなくなった。

「…やな予感。」

妙な胸騒ぎを覚えて、キングは地下室に向かった。

キースの遺体が安置されている部屋に。


「ウィング、さん…!待って、待って下さい…手が痛い、手首が千切れそうなんです…ウィングさん…ウィングさん…!」

「…」

半分泣きながら、ホセはウィングに引きずられていった。

体格ではどうしても勝っているのに、恐怖と痛みでホセは抵抗できないていた。

「あああ…ウィングさま、ねえウィング様…千切れちゃうよ…歩きます、逃げませんから…ああっ!!」

もっと強く握られて、ホセは涙を流した。

もう指先に感覚がない、きっとこのまま使えなくなってしまう。

そんな絶望を感じ始めた時、急にウィングが立ち止まった。

「もう、限界なんだよ。」

目の前の扉が開けられると、冷気が二人を襲った。

「…?」

「思い出させてやる…記憶がないで済むと思ってんの?」

頭を摑まれ無理矢理見せられた光景。


「…」

安らかに、眠るキース。