☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-




「アクアちゃん。」

まだ気持ちの整理がつかないのか、アクアはベッドに倒れたまま起きようとしない。

「…また食わなかったの。」

側にはスープ。

冷め切ってはいるが、スプーンは濡れていなかった。

「アクアちゃん。」

「平気ですよ。」

と、アクアは言った。

「動かないんだから食べたら太るじゃないですかぁ、てへへ。」

「動かなくても生きてる限り栄養は必要なんだよ。」

「…いらないですよ。」

それなら尚更。

と、アクアは暗い瞳でそう言った。

「逃げ出しちゃいたい…」

「…」

誰も悪くないのに誰一人幸せになれない。

どころか全員不幸。

正しいはずの、全てが正しいはずの環境なのに。


親友を殺され憎しみに身を委ねる。

大切な親友を守ろうとする。

二重の事実を突きつけられたショックで倒れる。


全員が、その選択しかないのに。


憎しみは抑えられない。

見捨てるわけにいかない。

開き直るなんてできない。


「…」

どうすりゃいい?

この状況を。